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有松~石釜パンのお店

 

昨日の晩は、満月だった。

流れる雲を、月が照らす。

月の光を浴びて立ったまま、しばらく空を見上げていた。

 

 

川からも、池からも、水音が響いてくる。

私の耳は、流れの音で満たされる。

それでも、まだ半分。

ひと雨降って、水かさが増せば、流れの音も倍になるだろう。

そうしたら、耳は溺れてしまうだろうか。

 


 

クロージングパーティー(1コ前の記事です)の翌日、車で1時間ほどのところにある有松へ行ってきました。有松と言えば絞り染めで有名なまちだけど、恥ずかしながら、どこにあるのか今まで知らずにおりました。名古屋市内だったんですねえ。 

有松の一角は、今も昔ながらの町並みが残っていて、ちょいと散歩するには楽しいところ。

 

 

 

デカイ家ばかり続く。国道を一本入ると有松旧街道が横たわり、江戸の昔からの古い、大きな家が一軒一軒、違った意匠で建っている。

絞り染めで栄えた古のこの地は、さぞかし賑わっていたんだろう。妻籠宿や奈良井宿のぎゅっとつまったような町並みとはまるで違う。木曽は貧しかったんだなあ、とあらためて思う。

格子戸の美しい家、卯建の上がった家、御殿のように屋根の重なった家、なまこ壁や虫籠窓の残る家・・・。日曜日とはいえ人通りの少ないまちを、ゆっくりと歩く。

 

 

なまこ壁が美しい。

 甍の波は雲の波~♪

昔うたった瓦屋根のとりどりの色彩と同じく、いろんな色があふれている。

曇り空の日に見る海の色みたい。

 

 

 

玄関灯がモダンな竹田邸(だったっけ?)。市指定文化財の看板があった。ここも絞り問屋だったのかな。家の横には大きな蔵があった。

格子の窓から差し込む陽の光は、美しいだろうなあ。天気の良い日に2階で昼寝をしてみたいものだ。

 

 

着物姿でそぞろ歩く人もいた。

 

 

            ごめん、ごめん、後姿出しちゃったよ。

 

つれてきてもらった友人でした^^ 私はといえば、助手席のシートを温めていただけで、疲れてるだろうに運転ばっかしてもらってごめんよ。

右手の松の木がある家は、卯建が上がってるんだけど、見たことないくらい、立派なものだった。卯建といい、なまこ壁といい、防災対策がバッチリなんだけど・・・、有松は昔大火があったところなのかな。布地なんて、あっという間に燃えちゃうからねー。そういえば、松本の中町なんかも、大火の教訓で今の町並みになったんだっけ。

 

 

↑ 神半邸。

旧家を改装して、有松のまちづくりの拠点となるようつくられた。中には、自然食ダイニング、手づくり小物など和雑貨の店、そしてパン屋と3軒の店が入っている。どれもこだわりの店。

友人のお仲間がプロジェクトを立ち上げ、友人がオープンチラシを描いたそうだ。流行ってて、よかったねー。

 

中から外を見ると、こんな感じで広~い家。柱も梁も漆喰の壁も、立派だ。

 

趣が物語るとおり、この家はもとは昭和初期(だった?)に建てられた絞り問屋だったそうだ。友人たちが下見に行ったそのときは汚いボロ家だったそうだけど、きちんと住めば(使えば)、古い家は輝きを放つもんだねー。

 

 

 

建物のいちばん奥にある、ダーシェンカ(って読むのかな?)。

日替わり天然酵母で石釜パンを焼いているお店。

 

 

「今日の酵母」はお米と林檎だそうだ。

いい匂いにたまらず、物色開始。

 

 

どれもこれもおいしそう。しかも、次々と新しいのが並んで、

選べねえ~~~

欲と葛藤しながら、なんとか4個に絞ってレジへ。 

 

 

土日限定というスープといっしょに、昼食をいただきました。

マメと野菜のスープだって。滋味~~~。でもなぜか、マメがひと粒も入ってなかった。味はしたんだけどねー。 

パン、・・・うめえ。ドライトマトとバジル、モツァレラチーズが入ったパンはスープとの相性もバッチリ。もっちりしていて、酵母の甘みがふわ~~って広がりました。これ、止まらないうまさです。

小麦から、酵母から、中に入れる具から、一生懸命こだわって作ったパン。おいしくなりますように、って気持ちを、手でこねこねと押し込んでこねていく。

そりゃあ、おいしくなるわな。

 

  

 

古い家にはきっと何かが住んでるよね、って思うんだけど、

このパン屋さんにも酵母菌以外の何かが棲みついてそう。

暖かな灯りの下で、じっくりゆっくり発酵してるんだろうな。

 


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コメント 8

toro

名古屋はよく行きますけれど、有松というところ…知りませんでした。
こういう建築・文化こそ遺産だと思います。しっかりと残そうという意志が
感じられますよー。
あ~しかし、お腹がすいたなあ(笑)
by toro (2007-03-05 20:29) 

こんばんはー
こーさんワールド全開ですね。
名古屋にこんな素敵なとこがあるんですね。
いってみたいです。
古風な町並みをのんびりあるいてみたいですね。
このパン屋さんの酵母さんたちにもこんにちはー
って挨拶しにいきたいですー
ダーシェンカのパンをほおばってのんびり休日
したいですよー
こーさんの満足度合いがしっかりつたわって
きました。満月からの展開もgoodです!
by (2007-03-05 22:53) 

むらさき

満月の写真も詩も素敵です。
こんな感情の表現に心惹かれます。

有松って近くなのにこんな素敵なところがあるって
知りませんでした。
 ぜひ訪ねてみたいですっ
by むらさき (2007-03-05 23:03)
by むらさき (2007-03-06 09:22) 

こーさん

toroさん、
その後、お腹は満たせましたか(笑)?
私も昨日は、21時半までおあずけでした。腹ペコはつらいですね~。
有松は名古屋市緑区だそうです。どこもかしこも同じような風景になっていく中で、独自のまちなみを残している有松のような町は貴重です。「残そうという意志」あってこそですね。
by こーさん (2007-03-06 10:06) 

こーさん

lightgreen さん、
有松絞りで有名な、絞り染めのまちです。
酒蔵はないようでしたが(笑)、散歩するにはもってこいのところでしたよ。
ダーシェンカのパン、おいしかったですよー。
ぜひぜひ、こんにちはーって挨拶に来てください(笑)。
lightgreen さんの綴る、酵母生活(春編)も楽しみにしています!
岐阜もすっかり暖かくなり、こちらは山菜生活を楽しんでいます。
by こーさん (2007-03-06 10:14) 

こーさん

むらさきさん、
ありがとうございます。
家は川から道一本はさんで、すぐのところに建っているんですよ。それで、窓を開けるといつも流れの音が聞こえます。
月の晩や音のない夜には、水音だけが響いています。

有松、お近くなんですよねー。ぜひ、いらしてみてください。
大きな商家が並んでいるせいか、妻籠や馬籠ほど、宿場町~という感じではないですが、のんびり散策するのによいところです。
有松絞りの店も何軒かありましたよ。
by こーさん (2007-03-06 10:21) 

名古屋は未踏の地です。こういう趣のある家並みの街があるのですね~。
なにより自分のペースでのんびり行けるがいいな~~。
酵母菌以外にも・・・真っ黒クロスケとか・・・?いそうですね~。
by (2007-03-09 07:26) 

こーさん

こぎんさん、
開発の最先端のイメージがある名古屋ですが、有松は落ち着いたよいところでした。といっても、メインストリートをすら~~っと歩いただけなので、またあらためて、裏も表もゆっくり歩きたいと思っています。
真っ黒クロスケ・・・そういえば、いたかも。発酵してたような気がするなあ・・・。
by こーさん (2007-03-10 23:30) 

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